ずっと好きなままでいたい

仮面ライダーにハマって、そのまま戦隊やプリキュアやウルトラマンも見るようになった。

オタクをやるのを面倒だと思った話

日の浅い特オタの個人的な考えを長文で書いているため、これ以上読む価値の無い文章だと思ったらブラウザバックをする事をお勧めします。

 

私は小さい頃、特撮番組をよく見ていました。ストーリーが理解できなくてもピンチになって挫けそうになっていたときにはテレビの前で応援するのは楽しかったし、敵をかっこよく倒した時には自分の事のようにとても喜びました。

それから成長するにつれて、中々早起きが出来なくなったり、そもそも興味を無くしてたりで見なくなってしまいました。たまに昔見ていた番組をWikipediaで調べると小さい頃の印象よりもストーリーが複雑だったのに驚いたり、現行作品がどんなモチーフなのかを知って今はそうなってるんだ、位に思う感情しかありませんでした。

そんな中ツイッターで流れてきた画像に興味を持って特撮番組を見たところ自分が想定していた以上にハマってしまいました。朝の習慣になればいいな程度だったのが、雑誌を買いに行ったり過去作品を追ったり映画を見たり、時にはイベントにも足を運ぶようになるとは思わなかったです。

基本的な視聴スタンスは小さい頃と一緒でしたが、これまでにも色々な物語を見てきたので、今後の展開やキャラクターの性格や作品のテーマを考察したりする楽しみ方をしていました。そんな中でこの展開はこうした方が良かったんじゃないの?とか制作側は何を考えているのだろうなどと考えるようになってしまう事もありました。それでもこうやって色々考えながら見る事自体が楽しかったです。

自分1人で考えていて解釈しきれない部分があっても、他のファンの方達の考察を読んでなるほどなあと思うことがあったり、昔から追っかけているからこその視点で語られる感想も興味深かったです。単に昔は良かった一辺倒ではなく、今だからこそ楽しめる要素もあるという考えを持っている方達が多いのが印象的でした。

けれどもどうしても受け入れきれない事があります。それは作品の内容ではなく、一部のファンが同じシリーズ内の作品の間にカーストみたいなものを決めて全体の総意のように言いふらしたり、何か自分にとって気にくわない事があると特定のスタッフのせいにして袋叩きにする事でした。中には好きと言いながら実際は小バカにしてるような、発言した本人は悪意とも感じていないような悪意を感じる事もありました。

自分の好きな作品が大多数にとっての人気作品であって欲しい気持ちがあるのは理解できます。長い間シリーズを追っていると、好みでないけど次回作への期待を込めて見ている作品が出てくることもあると思います。内容よりも叩くこと自体が楽しい作品もあるでしょう。けれども楽しんでるところに水を差して「◯◯の方が面白いのに××が面白いと思うのは変わってる」とマウントを取ってくるのは間違ってると思います。そんな事をしたら◯◯に変な先入観を持ってしまって純粋に楽しめなくなってしまいかねません。自分の目で見てから確かめようにも最初から××叩いてた人が好きな作品みたいな印象で見ると、無駄な粗探しをしがちになってしまいます。よく初心者にすすめる作品は何が良いかの話題が流れてきますが、逆にすすめづらい作品という名のレッテル貼りがされてるように感じました。

他にはストーリーと関係無しに玩具の売り上げで叩いたりたくさん玩具が余っている写真を撮って売れ残ってるアピールをしているのも見かけました。そして戦力がどこかに偏ると、大した根拠もないのに売上が低いからテコ入れが入ったとか玩具が多すぎて邪魔しているというような会社が諸悪の根源と陰謀論を唱える人もいました。言葉は悪いですが変身アイテムを買ってもらえなくて駄々こねている幼稚園児よりも厄介だなと思いました。

プロデューサーや脚本家や監督毎に特徴があって、同じ人が関わった作品間での共通点を見出したり展開を予想するのは私自身もよくやりますし、とても興味深い事だと思います。それでもスタッフの人格否定から脅迫まがいのような誹謗中傷、そして時には役者さんへのインタビューの内容からその人がスタッフへの一番のアンチみたいに言いふらされてるのは見るに耐えませんでした。

戦犯は◯◯と決めつけて袋叩きにする事以外に、逆に盲信し過ぎてて△△でないとダメみたいな発言も見かけます。そのように書かれているのを見ると、作品と同じように実在の人物にもランクを付けてしまってるような気がしました。もしかしたら私達視聴者側は作品の制作側にいる人達の事を知れば知るほど、実在の人間ではなくソシャゲのカードみたいに思ってしまうのかもしれません。

これ以上書くと纏まりが無くなりそうなのでこの辺にしておきます。自分でも受け入れられない事があったら上で書いたような事はやらないとは言い切れないし、実際無意識のうちにやってしまっている事でしょう。たまたま私が深くハマってしまったのが特撮だっただけで、どんなジャンルでも似たような事はあります。流して受け入れる事のできない私は心が弱すぎるのだと思います。それでも確かに作品を楽しんでいたい気持ちだけは純粋なまま持っていたいです。

 

冷静になって読むと自分にもブーメランになってる返ってくる部分があるので、自戒を込めてこの文章を残します。